本日、個人情報保護の定期教育を行いました。
従来のテキストの他に、個人情報漏洩事故に関しての資料も準備しましたが、たまたま先月に「2007年度 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書」(NPO 日本ネットワークセキュリティ協会)が公表されましたので、参考にさせていただきました。
また、事件・事故の事例として下記の事件を引用させていただきました。
■Winny関連
・NTT西日本(富士通ビジネスシステム)2008年(1,041名)
・5自治体(山口電子計算センター)2004年~(拡大中)
■内部不正
・大日本印刷 2007年(8,637,405名)
■紛失
・札幌テレビ放送 2008年(1,512名)
・横浜市小学校教諭 2008年(34名)
■車上荒らし
・福島県岩代町(エフコム) 2002年(2,300名)
・北海道三菱自動車販売 2008年(226名)
・ホンダプリモ愛知東 2007年(5,261名)
・愛知冠婚葬祭互助会 2008年(10名)
■管理ミス(リースPC返却時)
・岩手県生物工学研究所 2008年(340名)
■システム不具合
・ブリジストンスポーツ 2005年(13名)
調べる過程で、大日本印刷事件では「ポケットのない作業服まで準備したのにあっさり鞄で持ち出された」とか山口電子計算センターは「情報漏洩防止・抑止のセキュリティアプライアンス製品を販売していた」という興味深い話もWebに掲載されていました。また、航空自衛隊の情報漏洩防止啓発ポスターも笑えました。一般人が目にすることがないので、こういう掲示物が作成されたのでしょう。内外の批判もあるでしょうが、注目度では◎ですね。
実際に漏洩して被害が出ていない場合であっても、ニュースソースとなるところが怖いですねぇ。宇治市の最高裁判例では漏洩した場合の一人当たりの賠償金は1万5千円でしたが、今回のNPO 日本ネットワークセキュリティ協会のレポートを見ると、社内工数等も含めた場合、一人当たり3万8,233円(2007年度)という試算となっています。
最後に今回の理解度確認テストです。社内でこのブログを見ている人はいないと思うので載せておきます。ご参考まで(今回はかなり易しくしました)。
「理解度確認テスト_200806.xls」をダウンロード
※F~J列を再表示にすると回答を表示します。社内用の内容になっていますので、一般的ではない問題もありますので留意下さい。
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