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2009年2月21日 (土)

メディア報道が大衆心理に与える影響…『ゴールデンスランバー』

情報監視区域のモデル都市の指定を受けた仙台市には、セキュティポッドが設置されています。これは犯罪の抑止、犯罪捜査情報の質と量の向上を目的に市街地に設置された情報収集用の端末で、24時間、市街地の通行人の映像を圧縮画像として蓄積しており、携帯電話やPHSの発信者情報も記録されています。
また、この端末はネットワークで接続されており、もし破損などにより機能が停止した場合は即座に通報されるしくみです。

この話、知りませんでしたか?

ゴールデンスランバー 『ゴールデンスランバー』
伊坂 幸太郎 (著)
価格: ¥ 1,680

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この本の中で活躍するセキュリティポッドは、もちろん架空の端末です。しかし、Nシステムなどは、まさに監視用情報収集端末(画像だけですが)ですから、このような端末が設置されるような、監視社会が訪れることも大いにあり得る話です。そもそもNシステムは、その設置自体が合法的なのでしょうか?Nシステムでは、幹線道路を通過する車両のナンバープレートのみならず、搭乗者の画像も保存されています。これをプライバシー侵害と言わないとすれば、セキュリティポッドも合法的と言えるのではないか-そんな拡大解釈も成り立つわけで、もしかしたら既にそんな端末があったりするかもしれませんね。

そういえば、昨年の洞爺湖サミットでは夥しい数の監視カメラがあっちこっちに設置されましたが、防犯という大義名分があれば、意外に簡単に設置できてしまうというのも事実です。
本書では、刃物による連続殺傷事件の犯人「キルオ」から地域住民を守るという目的もあり、仙台市に設置されます。既成事実は次第に感覚を麻痺させる-そんなふうにして導入が促進されていくことになるかもしれません。その結果、訪れる監視社会の危うさを感じました。

また情報の統制がもたらすメディア報道の偏重が、大衆心理に影響を与え、真実が歪められていく(この本では犯人に仕立て上げられていく)ことも現実にはあり得ることなのかもしれません。

本書は、実際にはないシチュエーションでありながら、あたかも現実にあるものとして混同させる、微妙な距離感を行ったり来たりすることで、読む人を不安と混乱に陥れていきます。ラストは爽快、長編の心理劇です。

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